日曜日, 3月 22, 2009

勝負下着で、どうだ!!


つい先だって、親しくしている40、50、60、70才代の女性7、8人が集まった。

「私たちの何人かはアラカンね」と一人が言った。
「それ何のこと?嵐勘十郎(昔の時代劇の映画スター)のフアンだってこと?」一番高齢の人が聞いた。
「ちがうのよ。”Around還暦”。最近40才前後の人たちのことをアラフォーて言うじゃない。だからアラカンなの。わたし先月、60歳の誕生日だったじゃない。友達が赤い下着を上下セットでプレゼントしてくれたわ」
「えっ! 赤! それって勝負下着じゃないの。あなた近々勝負の予定でもあるの?」グループの中で比較的若い世代に属する人が含み顔で聞いた。

「ええ。今度それをつけて試してみようと思ってー」
「えっ、試す?」
「そうよ、赤い下着をつけて勝負をすると勝つんですって」
「勝つって、な-に-に?」問う顔に遠慮が見えた。
「あら、何にでも勝つのよ。トランプでも競馬でもね--」そう言って湯のみ茶碗を両手で持ち、お茶をくいっと飲んだ。

「お友達はその下着、どこで買ったの?」
別の人が聞いた。
「巣鴨ですって。ほら、とげ抜き地蔵のある---(注/おばあちゃんの原宿ね)」

「なーんだ」
「はあ--?」

Photo by Colin McDowell "Jean Paul Gaultier "

木曜日, 3月 12, 2009

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月曜日, 3月 09, 2009

わーっ、Blue Parrotがない!!

高田馬場はこの数日、白っぽい灰色の雲にフンワリくるまれている。強い風が吹くと淡い桃色の梅の花びらがほどけて、くるくると舞いながら春の気配がする空気に吸い込まれていくのが窓ガラス越しに見える。少し肌寒くて少し暖かい。
こういうのを「梅曇り」というのでしょうか?
あっ、言わないか。

うぐいすの声は聞こえないけど、お店で電話のベルがなった。

"Are you open today?"きょうは開いていますか? と電話の向こうで言う、
そして"Where is the Blue Parrot?"
ともいうので、わたしは「あっ、これははじめて店に来るお客さんだ」と判断した。
道順を教える場合、一番大事なことは「相手がどちらに背を向けてどこに立って電話をしているか」ですから、わたしは聞いた。
"Where are you now?" どこにいますか?
"In front of the Blue parrot" ブルーパロットの前だよ。
わたしは???? ですが、この世にはいろいろな人がいるし、人にはいろんな事情があるのだ、とこの長い人生でよーく教えられたのでいちいちには驚かないことになっている。こういう矛盾を含む内容はいくら考えても分からないのだ。
ですからこういう場合は根本的な疑問には目をつむって、トピックスをすぐ切り替える。これは「すり替え」といって、わたしがよく使うずるい手口だ。このやり方は自分の感情を発動しないので事後の問題が最小限ですむ、というメリットがある。−−で、言った。
「どうぞエレベータ−をご利用下さい」
“Would you take an elevator if you like"
"Oh, thanks"

そして10秒後に彼は来た。お顔を見れば一ヶ月に一度は来る顔見知りの若い白人男性ではないですか。当然、「認知症」や「要介護」「要支援」のどれにも該当しない。
”どうして電話しましたか?”わたしは聞いた。
だって、不思議だったのですもの---。

彼の話を聞いて納得した。
実はBlue Parrotが入っているビルの並びは間口の狭い建物が林立していているのだが、現在隣のビルは建築中でそのまた隣は解体中なのです。丁度夕暮れ時、歯が2-3本抜けた口の中のようにもの寂しい一角を見て、彼は”アーっ、Blue Parrotのビルがなくなってしまった!!”とあせってしまったらしい。それで電話をしてきたのね。

今 彼はさっきの慌てっぷりは何処へやら、本を入れたバスケットを片手にさげて足取りも軽く、鼻歌まじりで店内を歩き回っているので、その間にこのブログをかいているのですけど--。
もーっ、あわてん坊なんだから---。