日曜日, 11月 22, 2009

彼ったら、優しいんだから---


周りを見渡してみると、
見た目だけではなく、
中身もかなり優しい男が多いことに気がついた。

(その--1)
スタッフのひとり、韓国からきているMIN さんの婚約者は、DNA の保証つき、ルクセンブルグ/ベジタリアン君である。肉を食べない理由は、
「だって---かわいそう」---だそうだ。

私は MIN さん聞いた。「なんで、かわいそう??」
MIN さんは言った。「さあ、わかりません」

----でしょうね、
彼女は「プールの後は、プルコギよ(韓国風焼き肉)!!プルコギの後はカラオケよ!!」という人ですから。

ゴキブリが部屋を歩き回っているのを見ると、
MIN さんはスリッパをつかんだ手と、強い意志が漲っている眉毛をキーッと引き上げて、必殺の体制に入る。
彼はそれを「don't、don't」と必死で止めて、
ゴキブリにフランス語で優しく言う。

「早くそこのドアからお帰り---」

「帰る? ドアから?」
「そうなんです。そう言うんです」

(その-2)
Stephen はゴキブリをみるとつい「ワァー」--と叫んでしまうのだ。
だって、嫌いなんだもの。
ついこのあいだのこと、無心でキーをたたいている Stephen とコンピュータ–の中間地帯をゴキブリが無断で飛行した。
「ワァー」

Stephen の叫び声を聞いた妻のハンナが、隣の部屋でこう言う。
WHAT ??

日本語で言えばさしずめ「なぬ!!どした!!」---でしょうね。

Stephen は震える声で「 ゴキブリflew over me !」と言う。

すると、スリッパをつかんだワイフはつかつかとやってくる。
その足音を聞いたゴキは、すぐに全身の筋肉が萎縮してしまい、ポタッと床に落ちる。

彼女はスリッパを振り上げる。--そして
 ピシャ!!(--まず、おもいっきり頭を叩きつぶす)
 ペンペン!!(--胴腹をつぶす、とどめの音ね)
 カサコソ(テッシュペーパーでゴキを取り去る音)
 トポトポ!!(ゴキが潰された場所に消毒の漂白剤をかける音)

正味、3秒よ。

その後「Don't worry honey」----って言うかどうかしらないが---

これが現実です。
どちらが卵なのか、わたしにはさっぱりわかりません。

本当なんだから。