土曜日, 10月 09, 2010

一枚のゴッホ

久々に美術館へ行ってきました。

世田谷美術館のポスターにはゴッホの絵(写真)が出ているので、てっきり「ゴッホ展」だと、思い込んでいたところ、行ってみれば「スイスの美術館のコレクション」の展示でした。
その中の一枚が、ゴッホの描いたものだ、というわけです。

これが、それです(郵便配達人/ジョセフ・ルーラン Josep Roulin 1888 )

ゴッホは絵を描くのがとても早くて、一日、もしくは2〜3日で仕上げたものがほとんどで、画家生活10年で800~ 2,000点、亡くなる前の一ヶ月で70枚描きました。また、膨大な量の手紙も書きましたが、発表されている物を見ると、非常に頭が回って思いやりの深い面がある一方で、他者から見れば、我が儘としか思えないような発想、言動もする、というような激しい気性の持ち主でもあったようだ。気分障害(躁鬱)であった、とも言われています。

(Vincent Willem van Gogh 1853/3/30 誕生)

ゴーギャンとけんかをして自分の耳をナイフで削ぎ落とした、とか、何度もてんかん発作をおこし、その度に精神病院に入院した、37歳の時ピストル自殺をした、等々記録されていますが、「耳の事件の原因はゴーギャンとのけんかではなく---」「銃創の位置と状態を見れば自殺ではない」などと書かれた本もあり、真相は未だに不明です。

私は高校生の頃、ゴッホの描いた「ひまわり」を見て衝撃を受け、私も描いてみたい、とさっそく油絵の具を買ってもらってアトリエに習いに行き、一時期、せっせとへたくそな静物画を描いていました。
その頃は何も考えませんでしたが、今思えば彼の絵に現れている、対象物への真摯な誠実さとか、表現する意欲、どんな物でもないがしろにしない緻密さ、などが私の心に強い刺激となって、絵を描きたい思いが湧いてきたのだと思います。--と、わかったようなことを言っていますが、今はさっぱり描けなくなってしまい、I'm ashamed of myself です。


Anyway, it was beautiful day.
I enjoyed every exhibition and walked in the park with Gogh.

木曜日, 10月 07, 2010

「79歳からの辞書」


いい話を聞いた。

もうとうの昔に亡くなったけど、八代目桂文楽という落語家がいた。

彼は晩年は耳が遠くなって、聞こえなくても聞こえた振りをしていたが、どうしても返事をしなければならないときがたまにある。
そんなときは大きくうなずいて

「近頃はたいていそうだってねえ」

---と言えば、たいていの用事は足りる、と言っていたそうだ。
     

うん、100%とはいかないけど、かなりカバーできそうだ。

「B型、魚座ですが、なにか?」(自分の住所(血液,星座)をそれぞれに入れて使う)
「今までのことは、きれい、さっぱり水に流してくれい」
「そりゃあ、難儀だねえ---」
「はい、そういう時もありましたさ----」
「あれはもう、済んだ話。もう、いいから---」

----と一緒に、
自作参考書:
「みんなの日本語/後期高齢者版!!79歳からのフレーズ10!!」に入れておこう---っと。

あっ、ひとこと言っておくけど、これはね、誰が使ってもいいのよ。