木曜日, 7月 31, 2008

陶器師と争わない陶器


先月、Marianaと一緒に三渓園の陶芸教室で造ったお鉢が焼き上がりました。

写真 by Stephen。

これはわたしの優れた腕と意に背いて、
少し歪んだ器となりましたが、
ひとつ良いところは、
決して文句を言わないことです。

「何故わたしを、カップにしなかったのか」とか、

「もっと、大きくしてくれればよかったのに--」とかって。

一見、知恵が無いようにみえても、
あなどってはいけません。

こんな風にすましていますが、
造り手であるわたしが、
愛による意志で、
時間(1時間)とお金(1,000円)を使って造ったのだ、
という事を、よーく知っているのです。

こう見えても、なかなかの知恵ものなんだから。


photo by Stephen Lebovits

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