火曜日, 11月 04, 2008

僕、お猿の方がいいな :)

早くも11月に入りましたが、今から1〜2ヶ月程前の夏が終わろうとする頃、韓国から短期留学で来た20歳くらいの学生さんが
”I have a question。日本を旅行したいがどこがいいでしょうか?---とわたしに質問した。
あいにく沖縄は台風シーズンだし、北海道のスキーにはまだ早いし--という時期だったので、
お手軽で、日本の風習も味わえる温泉を紹介することにした。
幸いなことに彼は温泉/hotsprings は知っていた。
そこで、少し、説明を--
”温泉は室内だけでなく山の中や川の傍にもあるし、海辺にある事もあります。ゆっくりお風呂に入りながら温泉で暖めたお酒も呑めるし、冷たいワインも呑めます。privateのお風呂もあるし、混浴のところもありますよ” ---と言ったところ、不思議そうな顔をしている。mixed bathing/「混浴」は理解、納得できないようだった。

何秒か考えて ”混浴ってWOMENと一緒にはいるのですか?”と質問してきた。“もちろんよ!!”
“何も着ないで?”というから、“ Of course”と答えた。(あったり前じゃあないのねぇ)
そうしたら急にもじもじし始めて ”I can't" という。まあ、予想はつくけど-- 一応 “Why?" と聞いた。
すると彼は、"わたしは友達と一緒に旅行する。友達は恋人/loverも連れて来る。わたしは友達のloverと一緒に風呂にははいれない、
はずかしい。I can't”と言って、身をくねらせている。
---おっとっと、まあまあ、そんなに恥ずかしがらなくても--でも、そういう事情だったのね。
”だいじょうぶ、だいじょうぶ、男女別々のところもあるから。
女性と一緒に入るのが嫌ならお猿と一緒に入る?”

“What?" He said.
これも理解できなかったようだ。無理もない。
”山にある温泉だと近くにお猿が住んでいるでしょう? お猿も温泉が好きなので、時々人間が入っているところに来て、一緒に温泉に入ります。頭にタオルも乗せるのよ”と説明した。

"本当/Really??" これには喜んでいた。”お猿に頼めば背中を洗ってくれますよ、きっと”

””WAOOO!!””と叫んだ彼は、やっと眉の間を広げて、晴れ晴れした笑顔を見せてくれた。
こういうのを「破顔一笑」というんだろうな-- と思いつつ、
そうか、そんなにまで混浴が心配だったんだ-- と、おかしいやら何やら--。

まだ女より、お猿の方が気が楽なのね、君は。
人生、これからね。




(イラスト&露天風呂の写真--Japan'sHotspringsより. 秋田の雪景色/picture by Mayumi)

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