読売新聞の中でおもしろい漢詩をみつけた。
椀椀椀椀亦椀椀(わん わん わん わん また わん わん)
亦亦椀椀又椀椀 (また また わん わん また わん わん)
愚佛の「犬の咬みあい」より---。
江戸期の漢詩だそうだ。
作者は、夜の闇の中で犬の鳴き声を聞いてこれを書いたそうだ。
この人とは大分違う気持ちで、萩原朔太郎は犬や猫の鳴き声を、ずいぶん深刻に聞いたのね。
そして悩みがますます深くなって詩作したのかな。
朔太郎はいい大人になっても食事の最中食べ物をぼろぼろとこぼすので、母親は新聞紙の上に朔太郎を座らせて食事をさせた、と娘の葉子さんが確か「いらくさの家」に書いていた。葉子さんが見ていた訳だから、彼はいい年をしたおじさんになっていた筈だ。
なんとも微笑ましい光景です。哀しみも含みながらね。
0 件のコメント:
コメントを投稿