土曜日, 12月 05, 2009

I'm fragrant with coffee today.



結婚式のためにCaliforniaに帰省したマリアナから、お土産をもらった。

ひとつはオランダ製のチョコspread/これは純度が高く、こくがあり実においしかった。

もうひとつは、長方形の小さな紙の袋に入っている物で「spa」「 ×× Hotel」等という文字がヤシの木と一緒に印刷されていて、のんびり、まったり、私の大好きなリゾートの雰囲気でいっぱいだ。耳元で振ると、さらさらと乾いた砂のように気持ちの良い音がする。

何が入っているのかしら? 形、大きさ、重さ、振った時の音からすると「草津の湯」とか「湯布院の湯」でおなじみの"入浴剤一回分"に近い。

--という訳で、朝風呂が大好きなわたしはさっそく休日であったきのうの朝、「カリフォルニア温泉、初めてだわ、ウフフ---」と、ちょうど良い温度のお湯が入った湯船にさらさら、と振り入れたのだ。
--が、ちょっと待って!!
いつもならさーっと溶けるはずなのに、こげ茶色の粒子がいつまでも溶けずに浮いている。
へんだなあ??
手を入れてかき回してみたが、粉は浮かんだままだ。
こげ茶色の入浴剤、というのも、なんだかおかしい。
それに気のせいか、なんだかコーヒーの香りがする。

(コーヒーの入浴剤かしら? そんなもの、あったっけ??)

起き抜けだから、頭の回転も鈍く、どうしたら良いのか考えもまとまらないまま、ぼんやりと湯船から目を離さないでいた。
すると、湯船の表面に散らばった顆粒状のものからエキスがだんだんに抽出されてきたのだろう、お湯がコーヒー色のマーブル模様に染まって来る。

理性の覚醒と共に、認めたくない事実への確信がじわじわとわいて来る。

どうも、入浴剤ではないどころか、コーヒーそのもののようである。

やれやれ、またもやよけいなことをしてしまった。内心、意気消沈である。
でも、気を取り直し、湯船に浮かんだコーヒーの粒子がなくなるまで、お湯を流しこぼしてやっと我が身を入れた。
手ですくってちょっと、飲んでみた--Blackでね、間違いなくコーヒーの味と香りだった。

コーヒーを掬ったり、お湯を足し続けたりで、いつもより長湯になったせいか、
風呂場を出たら、血圧が急激に下がってしまい、あっというまに目の前のものが monochromatic になった。こうなったらもはや立ってはいられず、そのまま半日ベッドに張り付けである。

後でマリアナに聞いたら、「あれは "Decaf" だったんですけど--」 と言っていた。
カフェイン入りだと、血圧はさがらなかったのかなあ?"

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