日曜日, 4月 30, 2006

はい、しいたけを切っていました。

昨日仕事を終えて家に帰ると、いつもは自分の部屋にいる老母が食卓の椅子にちょこんと座っていました。
不思議な気持ちがしたので「どうしたの?」と聞くと、夕飯の支度をしていて包丁で指を切ってしまい、
血がなかなか止まらない、と言います。
傷口を押さえているガーゼを取り除くと、本当にまだ血が流れているではありませんか。
一晩中出血が続くのも心配ですから夜間診療の病院を探してタクシーで出かけました。

行った所は住宅地の奥まった場所で、そこだけポッと灯りがついた、
ご夫妻だけでしているような小さな診療所でした。
老齢のお医者さんが「おかあさん、お嫁に来て初めて包丁つかったの?夕飯は何を作ろうとしたの?」とか、
優しい言葉を掛けて手当をして下さいました。
薬も頂いたので帰ろうとすると、さっきまで受付や看護士の役目をしていた奥さんが
白衣を脱いで小さな犬を抱いて玄関までやってきました。
夜道でわかりにくいから、タクシーを拾える所まで送って下さるそうです。
3人で4~5分世間話をしながら歩き、丁度来たタクシーに手をあげてお別れしました。
母はすっかり安心した顔になりました。
どうも手当をされたのは傷だけではなかったようですね。

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